事故物件について

ワケあり物件や心理的瑕疵物件の具体的な種類とは

事故物件とは
2018年02月07日
不動産物件を探しているときに「心理的瑕疵物件」や
「ワケあり物件」と言う単語を目にすることがあります。
同じような条件なのに他の物件より若干価格が安いことが特徴ですが、
意味を知らないまま契約しないように気を付けなければならない重要な事項です。

「瑕疵」とはなんらかの欠陥があることの意味で、
不動産に関しては雨漏りやシロアリの被害がある物件のことを言いますが、
「心理的」と付いているので、目に見えない部分で問題があることを意味しています。

結論として心理的瑕疵物件やワケあり物件と記載されている
不動産物件とは一般的に事故物件と言われるもので、
物件そのものの欠陥ではありませんが、
購入や賃貸契約する際に躊躇するような物件をこのように呼びます。

これに該当する具体的な種類としては、
過去に自殺や他殺、孤独死などの死に纏わる物件や、
暴力団事務所の跡地などの悪い印象がある物件、
宗教的施設跡や過去に建物の下が井戸だった物件など、
縁起の悪さを感じさせる物件があります。

心象的にあまり良いものではありませんので、
不動産会社としては早めに売却や契約をしてしまいたい物件ですが、
宅地建物取引業法によって宅建免許所有者は不動産売買時に重要事項として、
買主に対して告知しなくてはならないことになっており、
告知をしなかった場合は重要事項説明義務違反として
不動産会社と宅建免許所有者は罰せられることになります。

しかし、これらの物件は一般的な相場よりもかなり安い価格設定になっていますので、
心理的瑕疵を気にしない人にはお得な物件とも言えます。

実際にインターネット上には心理的瑕疵物件やワケあり物件ばかりを集めた不動産サイトや、
検索条件で設定できるサイトも増えてきています。

なお、一旦入居者や購入者があった後については特別な事情が無い限り宅建上法の告知義務はありませんが、
新しい買主や購入者からの説明依頼があったときには説明しなければならないとされています。