事故物件について

競売物件は事故物件なの

事故物件とは
2019年04月23日

競売物件は事故物件なのか?

競売物件とは、
所有者が住宅ローンを滞り
指定信用情報機関に事故登録され、
金融機関(銀行、住宅金融支援機構、保証会社)
が裁判所に差押えを申立て、
競売にかけられる戸建・マンション・ビル・倉庫・土地をいいます。
リーマンショックや東日本大震災時は
景気の低迷をうけて不動産の競売物件が増加しておりました。

しかし、アベノミクスの影響で減少傾向になりつつあります。
近年は老後の住宅ローン破綻、
離婚問題等での「収入合算」と「ペアローン」での
住宅ローン破綻が増加傾向です。

競売物件は市場価格の50~60パーセントで
取引(落札)されると統計が出ております。

では何故、市場価格よりも安い価格なのか。

部屋の内部を見ることができず、
裁判所の三点セット(物件明細書、現況調査報告書、不動産評価書)で判断せざるを得ないため、
裁判所による調査内容だけでは十分といえないからです。

不法占有者がいるなど引渡しが受けられるか大きな問題になります。
占有者(居住者)いる場合は明渡しをめぐって
トラブルになる可能性も多く、
買受人(競落人)の費用で立ち退きをさせなければなりません。

購入にあたっては不動産競売でもローンも使えるようなりましたが、
銀行の住宅ローンが付きにくく、
対応してくれる金融機関は依然として少なく、
高利での資金調達が実状です。

本題の競売物件は事故で傷物なのでしょうか。

世間に破綻した物件と認識されるのは
登記簿謄本(全部事項証明書)を取得し、
差押え(競売開始決定)の登記を確認しなければ
認識することすら出来ませんでした。

しかし、本来ならば認識されなかった物が
インターネットの営利目的競売サイトで、
過去の競売物件が晒し物にされております。

結論は売却時に金融機関(銀行、住宅金融支援機構、保証会社)が
指定信用情報機関に事故登録で金融事故を起こし
裁判所に差押え競売手続きを申立て、
購入にも高利での資金調達が必要な金融事故物件となります。